鹿の井出水
鹿の井出水

今年も3月31日(火)『鹿ノ井出水さくらまつり』が行われます。
3月21日からは提灯に点灯、夜桜も楽しめます。

しかのいですい

鹿の井出水

高松市太田下町の熊野神社の北側にある鹿の井出水には次のような言い伝えがあります。

保安三年(1122 年)、讃岐の国は大日照りに見舞われ、飲み水にも事欠くようになりました。
人々は何度も雨乞いをしましたが、一滴の雨も降らずに困り果てていました。

そんなある日、居石(おりいし)神社に白髪、白髭の見慣れない老人が現れ、不思議そうに眺める村人たちの前で、突然一匹の鹿に姿を変えて走り出したので、村人たちが驚いてその後を追ったところ、鹿は桃の木のそばで立ち止まって前足で土を掘り、どこへともなく走り去りました。
すると、鹿が土を掘ったところから、こんこんと清水が湧き出て、村人たちは大喜びで喉を潤したということです。

この湧き水は「鹿の泉」と呼ばれ、飲み水やかんがい用水として大切にされてきましたが、近年、高速道路の建設や都市区画整理により急速に都市化が進行する中で荒廃が進んできました。
そこで、街中に残っている古き良き施設を後世に伝えるために、平成 10 年度に魅力ある農村(むら)づくり事業で、「鹿の井出水」地区として 176m区間を石積み護岸に改修し、あわせて遊歩道、休憩所などが整備されました。
鹿の井出水は、街中のオアシスとして地域の人々に利用されるとともに、今でも太田、伏石、下多肥の水田の補助水源として活用されています。

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